2020年12月5日土曜日

五種正行(ごしゅしょうぎょう)⑦礼拝正行(らいはいしょうぎょう) その二

 数年前、インドに行きました。

 

その時に物乞いの女の子が私に近づいてきて、

 

足を触ろうとしてきました。

 

私は思わず、何をされるのかと訝って避けました。

 

するとガイドさんが教えてくれました。

 

「あれはあなたを敬っている、

 

という、礼拝の原型なんですよ」と。

 

申し訳ないことをしてしまったものです。

 

また、「心の中ではちゃんと敬っているのだから、

 

体でわざわざ表現しなくてもよい」

 

と仰る方がおられるかも知れません。

 

しかし、敬っているなら、自然と体も敬いを

 

表そうとするものです。

 

我が子や孫と電話をしていても頭は下がりませんが、

 

息子の担任の先生と電話で話す時は、

 

相手には見えないのに

 

「どうも、いつも息子がお世話になっております」

 

と頭を下げていませんか?

 

敬いが行動に表れているのです。

 

また体で敬いを表すことによって、

 

敬いの心も養われるという両面があります。

 

これが「礼拝正行(らいはいしょうぎょう)」です。

3月後半のことば

生きているうちに人を慈しもう 生きていれば、周りの人との摩擦を避けて通ることはできません。 ただその摩擦は、自分の行動・言動次第で弱められるものもあります。 もし仮にあなたが、常に他人を批判し、自分が正しいと信じて疑わない人であれば、その結果孤独になり、周りの人から避けられるよう...