2021年1月22日金曜日

三種行儀(さんしゅぎょうぎ) ⑩ 尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)その九

みなさんの周りに、


いつでも「なむあみだぶ なむあみだぶ」と称える


おばあさんやおじいさんはおられませんでしたか?


「念仏おじいさん」や「念仏おばあさん」です。


私の祖母がそういう人でした。


他にもたくさんそういう方を知っています。


あの方たちは、尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)を


実践しておられるのです。


いつでもどこでもどんなときでも


称えることができるのがお念仏の大きな特長です。


他にも色んな仏道修行がありますが、


どれも時や場所を選びます。


心を鎮める修行には静かな山の中が適しているでしょう。


お念仏は歩きながらでも立ち止まっていても、


座ってても寝転んでいても、


いつでもどこでもどんな時でも称えることができます。


現代において、かつて私が接したような、


いつでもお念仏を称えている人は絶滅寸前です。


「いつでもお念仏を称える人が周りにいませんでした?」


と尋ねると、少し前までは「いたいた!」という反応を


よくいただいたのですが、


最近は「さあ?そんな人知りません」と


言われることが増えてきました。


どうかみなさんがお念仏を実践してください。


「念仏おじいさん」「念仏おばあさん」


「念仏おじさん」「念仏おばさん」になりましょう。


そしてお子さんやお孫さん、若い方に


そのお姿を見せてください。


6月後半のことば

 6月後半のことば 「極楽を求める教え 世間では非常識な教え」  世間の常識というものは、えてして移ろいやすいものです。健康であればよい、若ければなおよい、人間関係が円満ならすべてうまくいく、死んだらおしまい…そうした価値観が、まるで疑いようのない真理のように語られます。しかしな...