浄土宗の教えは
「凡夫(ぼんぶ)が極楽浄土へ往生する」
ための教えです。
また「どんな悪人でも極楽浄土へ
往生することができる」と説かれます。
そう聞いて「それならどんなに悪いことを
してもいいじゃないか」と考える人が
昔からたくさんいました。
でもそんな意味であるはずがありません。
このことは以前
「所求(しょぐ)・所帰(しょき)・去行(こぎょう)」
の項に書きました。
所求(しょぐ)・所帰(しょき)・去行(こぎょう)
https://hourinji.blogspot.com/2020/08/blog-post_20.html
この「どんな悪人でも救われる」ということは、
浄土三部経の中
『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の
最後に説かれます。
仏教における代表的な罪である
「十悪(じゅうあく)」「五逆(ごぎゃく)」の
罪人が救われるというのです。
誤解を招く箇所でありながら、
とても重要なところですので、
法輪寺のお経本にはこの
『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の
「下品下生(げほんげしょう)」を載せています。
今回よりこの『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の内、
「下品下生(げほんげしょう)」から最後までをご紹介いたします。
尚、本文は浄土宗発行の
『浄土宗聖典』第一巻を、
現代語訳は
『【現代語訳】浄土三部経』浄土宗総合研究所編
を参考にしました。