2021年2月27日土曜日

下品下生(げほんげしょう) ⑪ 得益分(とくやくぶん) その一

(本文)


この語を説きたまう時、韋提希(いだいけ)、


五百の侍女(じにょ)と与(とも)に、


仏の所説を聞き、時に応じて


すなわち極楽世界の広長(こうじょう)の相を見る。


仏身(ぶっしん)および二菩薩を見ることを得て、


心に歓喜(かんぎ)を生じて、


未曾有なりと歎(たん)じて、


廓然(かくねん)として大悟(だいご)して、


無生忍(むしょうにん)を得(う)。




(現代語訳)


さて釈尊は以上のことをお説きになった。


その間、韋提希(いだいけ)と


五百人の侍女たちは釈尊の説法を聞き、


適宜に極楽世界の広大ですぐれたありさまを見て取った。


そして阿弥陀仏と観世音、大勢至の二菩薩の


お姿を見奉ることができると、


韋提希(いだいけ)は心に歓びが生まれ、


「かつてないことだ」と感激して、


目から鱗が落ちるような境地を開き、


無生法忍(むしょうぼうにん)


という覚りを得たのである。






「得益分(とくやくぶん)」とは、


釈尊の説法を聞いた韋提希夫人(いだいけぶにん)と


五百人の侍女たちが得た利益(りやく)が


説かれるところです。


韋提希夫人(いだいけぶにん)と侍女たちは、


釈尊の説法を聞いて極楽浄土や阿弥陀さま、


観音勢至菩薩を目の当たりに


見ることができました。


つい「見たことがないから信じられない」と


言ってしまいますが、韋提希夫人(いだいけぶにん)と


侍女たちは、疑いようがありません。


韋提希夫人(いだいけぶにん)は、我が子


阿闍世王子(あじゃせおうじ)の暴悪に


「なぜ私がこんな目に遭わなくてはいけないの?!」と


恨み嘆いていましたが、今はそれらの迷い事は


すべて忘れてただ法の悦びに浸るのでした。


仏説阿弥陀経⑪

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