2021年2月21日日曜日

下品下生(げほんげしょう) ⑰ 流通分(るづうぶん) その四

(本文)


もし念仏せん者は、まさに知るべし。


この人は、これ人中(にんじゅう)の


分陀利華(ふんだりけ)なり。


観世音菩薩(かんぜおんぼさつ)


大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)、


その勝友(しょうう)となる。


まさに道場に坐(ざ)すべきをもって、


諸仏の家に生(しょう)ずべし。




(現代語訳)


よくよく知っておけ。


もし念仏する者は、この人こそが


煩悩多き人々の中に咲く、


汚れなき白蓮華のようである。


そして観世音菩薩と大勢至菩薩が


その人のすぐれた友(勝友)となるのである。


未来には覚りを開く座に坐るべく、


諸仏の家系に連なるのである。






分陀利華(ふんだりけ)とは


古代インド語(サンスクリット語)で


白蓮華のことをいいます。


煩悩にまみれたこの世で念仏を称える人を


泥の中から真っ白な美しい華を咲かせる蓮に


譬えられたのです。


善導大師はこの箇所を注釈して、


念仏を称える人を好人(こうにん)、


妙好人(みょうこうにん)、上上人(じょうじょうにん)、


希有人(けうにん)、最勝人(さいしょうにん)であると


おっしゃっています。


阿弥陀さまから誉め讃えられる人だというのです。


ここから、浄土宗の教えを五つ重ねにして


しっかりと相伝する「五重相伝」を受けた人には


戒名に「○誉」という二文字が加えられるのです。


現世において、念仏を称える人には


観音菩薩や勢至菩薩に友となっていただけるという


素晴らしい特典が与えられます。


更には他の菩薩方も影の如くに寄り添ってくださり、


昼夜ずっとお護りくださいます。


未来にはなんと阿弥陀さまと座を共にすることができます。


いずれ仏になるべく、阿弥陀さまのご家庭たる


極楽浄土に生まれることができるのです。


仏説阿弥陀経⑪

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