(本文)
阿難(あなん)まさに知るべし。
無量寿仏(むりょうじゅぶつ)の身(しん)は、
百千万億(ひゃくせんまんのく)の夜摩天(やまてん)の
閻浮檀金(えんぶだんごん)の色(いろ)のごとし。
(現代語訳)
阿難(あなん)よ、以下のことを知るべきです。
阿弥陀仏のお身体の色は、百千万億もの
夜摩天(やまてん)にある閻浮檀金(えんぶだんごん)の
色のようです。
(解説)
まずは「阿弥陀さまの色」です。
阿弥陀さまは、百千万億夜摩天(やまてん)にある、
閻浮檀金(えんぶだんごん)という、
最上なる金色を百千万億合わせたほどの
金色に輝いていると説かれています。
私たちの世界には肌の色が白い人々、黒い人々、
黄色い人々などがいて、差別や区別が行われています。
極楽浄土に生まれた人はみんな金色に輝いています。
金は色あせたり変色することがありません。
ですから不変の色として、
阿弥陀仏も極楽に生まれた方々も等しく
金色に輝いておられるのです。