(本文)
眉間の白毫(びゃくごう)は右に旋(めぐ)って
婉転(おんでん)せり。
五須弥山(ごしゅみせん)の如し。
(現代語訳)
眉間にある白毫(びゃくごう)は、
右回りに巻いていて、「須弥山(しゅみせん)を
五つ合わせたほどの大きさ」と表現されているのです。
(解説)
仏さまのお姿で私たちと異なる箇所の一つに
眉間の白毫(びゃくごう)があります。
眉間の点は飾りでもなければホクロでもありません。
白く長い毛が右に巻いて、眉間に収まっているのです。
その大きさが、「須弥山(しゅみせん)を
五つ合わせたほど」だというのです。
「須弥山(しゅみせん)」とは
古代インドの世界観で、
世界の中央にそびえるとされる大きな山の名前です。
須弥山の大きさもとてつもない数字で表されていますが、
ただ「大きな山五つ分」というだけでも十分でしょう。
そんな大きさの「白毫(びゃくごう)」が
眉間に収まっているというのですから、
阿弥陀さまのお顔もお身体もとてつもなく
大きいことがイメージできます。