2021年4月23日金曜日

真身観文(しんじんがんもん)⑧

(本文)


かの仏の円光は、百億三千大千世界のごとし。


円光の中において、百万億(ひゃくまんのく)


那由他(なゆた)恒河沙(ごうがしゃ)の化仏(けぶつ)あり。




(現代語訳)


阿弥陀仏の丸い光背は、百億三千大千世界のような


大きさで、その丸い光背の中に、百万億(ひゃくまんのく)


那由他(なゆた)恒河沙(ごうがしゃ)の化仏(けぶつ)が


おられます。




(解説)

阿弥陀さまのお首の後ろ肩の辺りに


円形の光明が輝いています。


これを「円光(えんこう)」といいます。


その円光からは百億三千大千世界を


照らしているといいます。


仏教では須弥山(しゅみせん)を中心に、


その周りを囲む山や海、四大洲という陸地などによって


一つの世界が作られていると考えます。


これを「須弥山世界(しゅみせんせかい)」といいます。


この須弥山世界が千集まって「小千世界」を形成します。


その小千世界が千集まって、「中千世界」を形成し、


さらに中千世界が千集まって「大千世界」を形成します。


この大千世界のことを別に「三千大千世界」といいます。


阿弥陀さまの円光から放たれる光は、


「三千大千世界」が百億集まるような範囲を


照らしてくださっているというのですから驚きです。


その円光の中には百万億那由他恒河沙


(ひゃくまんのくなゆたごうがしゃ)、


つまり無数の化仏(けぶつ)がおられるのです。


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