2024年5月30日木曜日

6月前半のことば

 6月前半のことば

「逃げて叱られるのは人間だけ」


 私たちの悩みはほぼ人間関係にあるといっても過言ではありません。人との接触によって救われたり癒やされることが多いのはもちろんですが、摩擦によって参ってしまうことも珍しいことではありません。

 動物は自然の法則に従って生きています。彼らは危険を感じたら逃げることができます。しかし、人間はそんな簡単にはいきません。私たちは社会的なルールや期待に縛られています。だから逃げることは許されないと感じることがありますし、実際に逃げると非難を浴びることもあります。

 また、組織の慣例や圧力に慣れてしまい、逃げることはいけないこと、恥ずかしいことだと思い込んでしまう場合もあります。

 でも、火事や地震のような緊急事態では、逃げることが生き延びるための重要な行動であるように、時には精神的、肉体的な攻撃や圧力から逃げないと、心身共に深刻なダメージを受けることだってあります。

 「それができれば世話はない」という方も多いことでしょうが、この「逃げて叱られるのは人間だけ」という言葉を心の片隅に入れておき、誰にも相談できない辛い目に遭った時に思い出していただきたいのです。          

4月前半のことば

 4月前半のことば 「受け難き人身を受けて」   この言葉は、浄土宗の開祖・法然上人の御法語「一紙小消息」の一節です。私たちがこうして人間として生を受けていることの尊さを改めて感じさせられます。  人として生まれることは、決して当たり前のことではありません。生物学的に見ても、1億...