2020年7月3日金曜日

浄土三部経⑭(韋提希夫人の嘆き)

韋提希夫人(いだいけぶにん)は、嘆き悲しみ

牢屋の中からお釈迦さまがおられる

霊鷲山(りょうじゅせん)に向かって拝みました。




西山浄土宗東部第一宗務支所より発行の
『絵で読む観無量寿経』




するとお釈迦さまが神通力(じんつうりき)を

使って韋提希夫人(いだいけぶにん)の元に現れます。

韋提希夫人(いだいけぶにん)は、

「私がなぜこんな目に遭わなくてはいけないのでしょうか。

どうかお釈迦さま、私にこんな辛い世界ではなく、

清らかな浄土を見せて下さい」と頼まれます。

お釈迦さまは韋提希夫人(いだいけぶにん)の願いに応えて、

たくさんの浄土を見せましたが、

韋提希夫人はその中で、

阿弥陀仏の極楽浄土をもっと見せて欲しいと

お釈迦さまにお願いします。

お釈迦さまは極楽浄土を自分の力で観るための

瞑想の方法を順番に説かれます。

その後、未来の「末法(まっぽう)の世」の人々が

極楽浄土へ往生することができるように、

お念仏の教えを説かれます。

色んな教えを説いたけれども

南無阿弥陀仏のお念仏こそが

一番大切なのだとおっしゃるのです。

これを聞いて韋提希夫人(いだいけぶにん)は念仏の人になります。

12月後半のことば 自分の罪に気づいたら…

 12月後半のことば 「雪のうちに 仏の御名を称うれば 積もれる罪ぞ やがて消えぬる」     法然上人                    しんしんと降る雪は、一粒はか弱くても、積もれば景色を一変させ、道さえ塞いでしまいます。私たちの心に積もる「罪」も、これに似ています。  ...