「極楽は心の中にある」と説く宗派もあります。
その宗派はその方向で自らの心を浄める修行をします。
浄土宗の教えは「極楽が本当にある!」という
「信」を育てていきます。
「信」が育てば心に安らぎが得られます。
阿弥陀仏は
「我が名を呼ぶ者を必ず極楽浄土に迎え取るぞ」
と誓われました。
これが「阿弥陀仏の本願」です。
仏の誓いに嘘があろうはずがありません。
ですから「南無阿弥陀仏」と称える者が
極楽浄土に往生することは100%間違いないことなのです。
阿弥陀経には「倶会一処(くえいっしょ)」の教えが
説かれています。
「倶会一処(くえいっしょ)」とは
「共に一つの所で会う」ということです。
「一つの所」とはもちろん「極楽浄土」です。
どんなに親しくとも、
時を同じくして極楽へ往くことは稀です。
年老いた人から先に往くとも限りません。
無常だからです。
でも念仏者は「死んだらおしまい」ではありません。
念仏の教えを信じ、念仏を称える者は
命終わる時に必ず極楽浄土へ往生します。
そして残った人もまた極楽浄土への往生を目指し、
念仏を称え、いずれの時には同じ極楽浄土で
必ず再会することができます。
極楽は念仏称える者が100%往ける所ですから、
100%再会できます。
だから行き先を「極楽浄土」にはっきりと定めて
念仏を続けるのです。