2020年11月16日月曜日

一紙小消息(いっしこしょうそく)⑩ (信心の深さ)

「本願に乗ずることは信心の深きによるべし。」

 

とあります。

 

信があれば誰でもできる行なので、

 

信の有無、浅い深いが生命線となります。

 

念仏がいくら簡単でも、極楽へ往きたいと思わなければ称えません

 

阿弥陀さまなんていないよ!

 

という人は称えませんよね。

 

「念仏ぐらいで極楽へなんか行けっこない!」

 

という人も称えませんよね。

 

だから信が大切なのです。

 

「所求(しょぐ)」

 

西方極楽浄土への往生を願い、

 

「所帰(しょき)」

 

阿弥陀さまが必ず救ってくださる!と信じ、

 

「去行(こぎょう)」

 

お念仏を称える。

 

これが「浄土宗の要」です。

 

あとはこのみ教えを、「そのまま信じて称えるか否か」

 

だけなのです。

12月前半のことば この世は無常とわかっていても…

 12月前半のことば 「露の世は 露の世ながら さりながら」 小林一茶   仏教は「この世は無常である」と教えます。どんな命もいつかは終わり、どんな形もいつかは崩れる。理屈としては誰もが知っている真理です。しかし、それを心の底から受け入れることが、どれほど難しいか。最愛の人を亡く...