「頼みても頼むべきは乃至十念の言。」
「南無阿弥陀仏」の「南無」は
「助け給え」です。
「南無阿弥陀仏」の六文字には、
「助け給え」という、私たちの「心の置き所」と、
「ただ称えるだけで救う」という
「阿弥陀さまのお名前」が具わっています。
「乃至十念(ないしじゅうねん)」は
阿弥陀仏の四十八願(本願)の中、
「第十八願」にある言葉です。
「たった十遍しか称えられずに亡くなった者でも」
という意味です。
善導大師は、これを「たった一遍でも」と同じ意味である、
と解説なさっています。
私たちはただ「南無阿弥陀仏」と称え、
大船に乗った思いで、阿弥陀さまにお任せするだけで良いのです。
阿弥陀さまは、私たちが称えるお念仏を、
一声も聞き逃すことなく聞いてくださり、間違いなくお救いくださるのです。