2020年12月9日水曜日

五種正行(ごしゅしょうぎょう)③(正行〈しょうぎょう〉)

阿弥陀さまや極楽浄土に密接な行のことを

 

「正行(しょうぎょう)」と申します。

 

反対に阿弥陀さまや極楽浄土に

 

密接ではない行のことを

 

「雑行(ぞうぎょう)」と申します。

 

「正行(しょうぎょう)」は「正しい行」、

 

「雑行(ぞうぎょう)」は「間違った行」

 

のように聞こえますが、そうではありません。


「正」という字には「純粋なもの」という意味があり、


「雑」という字には「混じる」という意味があります。


仏道修行の目的は

 

「苦しみから抜け出すこと」です。

 

その方法をお釈迦さまが私たちの能力に合わせて

 

たくさんご用意くださっています。

 

その方法を大きく二つに分けると、


直接「覚り」という頂点を目指すことで


苦しみから抜け出す修行と、


一度極楽浄土に往生してから、

 

阿弥陀さまのお育てを受けて

 

「覚り」に至ろうという修行の二つがあります。

 

お念仏の修行は、まず極楽浄土に

 

往生しようという教えです。

 

極楽浄土に往生しようとするならば、

 

「南無阿弥陀仏」と称えるお念仏が

 

その他のいかなる修行よりも

 

圧倒的に勝れています。


このお念仏を申すことこそが、


極楽浄土の主である阿弥陀様が選ばれた


「極楽往きのための行」、


すなわち「正行」なのです。


「雑行(ぞうぎょう)」がダメだというのではありません。


他の方法でも極楽浄土に往けないことはありませんが、


遠回りです。極楽浄土に往生しようというならば、


遠回りをする必要はありません。


極楽に往生するための行として、


純粋な行の方が良いことは言わずもがなですね

 

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