2020年12月2日水曜日

五種正行(ごしゅしょうぎょう)⑩正定の業(しょうじょうのごう)

これら「五種正行(ごしゅしょうぎょう)」を

 

大きく二つに分けます。

 

善導大師(ぜんどうだいし)の

 

『観経疏(かんぎょうしょ)』に、

 

このような一文があります。

 

「一心にただひたすら、阿弥陀さまのお名前を称え、

 

いつでもどこでも、昼も夜も忘れずに

 

ずっとお念仏を続けることを

 

正定の業(しょうじょうのごう)と名付ける。

 

これが阿弥陀さまの本願(ほんがん)であるから」

 



開宗の文

https://hourinji.blogspot.com/2020/05/blog-post_22.html 

 


「正定の業(しょうじょうのごう)」というのは、

 

「極楽へ往くための行い」

 

という意味です。

 

この善導大師(ぜんどうだいし)のお言葉を

 

「浄土宗開宗(かいしゅう)の文(もん)」といいます。

 

この一文によって法然上人は浄土宗を開かれました。

 

「南無阿弥陀仏」と、ただひたすら称える。

 

この一行こそが極楽往きの王道である、

 

なぜならそれは極楽の主である阿弥陀さまが

 

「わが名を称えよ。称える者を救うぞ」

 

と先にお誓いくださっている

 

「本願(ほんがん)」だからなのです。

 

ですから、「口称正行(くしょうしょうぎょう)」を

 

「正定の業(しょうじょうのごう)」と位置づけるのです。

9月後半のことば

 9月後半のことば 「多様性 仏の目には 皆凡夫」   近ごろ「多様性」という言葉を耳にしない日はありません。会議でも学校でも、街頭のポスターにすら踊っています。確かに、人は千人いれば千人、百人いれば百人、異なる価値観や性格を持っている。それは事実です。しかし、だからといってその...