2021年4月9日金曜日

一枚起請文① 一枚起請文(いちまいきしょうもん)とは

法然上人が残された文章の中で、

 

私たちが最もよく拝読するのが

 

この『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』

 

だといえるでしょう。

 

法然上人は建暦(けんりゃく)二年の正月二十五日に

 

極楽浄土へ往生されました。

 

そのわずか二日前に、側近のお弟子である

 

勢観房源智(せいかんぼう げんち)上人が

 

「浄土宗の肝要をお示しください」と懇願され、

 

その願いに応えて病床の身を起こし、

 

一枚の紙にしたためられたと言われています。

 

源智(げんち)上人は、浄土宗にとって

 

とても重要な方です。

 

その源智(げんち)上人につきましては

 

以前「聖光上人のご生涯」と「良忠上人のご生涯」


で触れましたのでそちらをご覧ください。

 



 「聖光上人のご生涯」より

https://hourinji.blogspot.com/2020/06/blog-post_3.html



「良忠上人のご生涯」より

 https://hourinji.blogspot.com/2020/06/blog-post_11.html

 



『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』と同内容の書簡を

 

浄土宗第二祖「聖光(しょうこう)上人」も

 

授かっておられ、「ご誓言の書(ごせいごんのしょ)」

 

として今に伝えられています。

 

聖光(しょうこう)上人が、いつ法然上人から

 

この書簡を授かったのかはわかりませんが、

 

臨終間際ではありませんから、

 

法然上人は、かねてより「浄土宗の肝要」として

 

この文章を用意されていたのだと思われます。

 

もしかしたら、このお二方以外にも法然上人から

 

授かった方もおられるかもしれません。

 

その中、私たちが日々拝読している

 

『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』は

 

法然上人の臨終間際に、

 

今の総本山知恩院勢至堂(せいしどう)

 

辺りにあった庵にて、

 

源智(げんち)上人に授けられたと伝わるものです。

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