2021年5月29日土曜日

仏説阿弥陀経⑫

(本文)


池の中に蓮華あり。


大きさ車輪のごとし。


青色(しょうしき)には


青光(しょうこう)あり。


黄色(おうしき)には


黄光(おうこう)あり。


赤色(しゃくしき)には


赤光(しゃっこう)あり。


白色(びゃくしき)には


白光(びゃっこう)あり。


微妙香潔(みみょうこうけつ)なり。


舎利弗(しゃりほつ)、極楽国土には、


かくの如きの功徳荘厳(くどくしょうごん)を


成就(じょうじゅ)せり。






(現代語訳)


〈釈尊から舎利弗(しゃりほつ)に向けてのお言葉のつづき〉


「池の中には車輪ほどの大きさの蓮華が生えている。


そして青い花から青い光が、


黄色い花からは黄色い光が、


赤い花からは赤い光が、


白い花からは白い光が放たれていて、


美しく香りも清らかである。


舎利弗(しゃりほつ)よ、


極楽はこのようにすぐれた功徳で


飾られているのである」





(解説)


蓮は泥の中から美しい華を咲かせることから、


濁り乱れた世にありながら、


正しき道を求める修行者に譬えられて


たびたび仏典に登場します。


善導大師は煩悩に苛まれつつも、


極楽浄土を目指す念仏者を白蓮華に譬えおられます。


https://hourinji.blogspot.com/2021/03/blog-post_7.html



極楽では白蓮華だけでなく、


青・黄・赤・白の蓮が、


それぞれの色の光を放って美しく咲き誇っています。


このような素晴らしい情景を思い浮かべて、


極楽を求める心を育てていきたいものです。


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