「他人を踏みつけて幸せを得ることはできない」
他人を踏みつけ、傷つけてのし上がるのが競争社会においては避けられない行為であり、生きていく術のように言われることがあります。
しかしながら、他人を傷つけて得た幸せは、本当の幸せとは言えません。
仏教では他人を傷つける行動・言動・意志を「悪い行い」だと説きます。
「悪い行い」とは自分を傷つける行為です。
「悪い行い」の結果は必ず「苦」という形で自分に返ってきます。
他人を傷つけているつもりが、実は自分を傷つけてしまっているのです。
私たちは皆、同じ世界を共有し、関係し合って生きています。
真の幸せは、他人を尊重し、思いやりの心を持つことから生まれるのです。