2021年3月6日土曜日

下品下生(げほんげしょう) ⑤ 下品下生(げほんげしょう) その三

(本文)


かのごとき愚人(ぐにん)、


命終(みょうじゅう)の時に臨んで、


善知識(ぜんちしき)の、


種種に安慰(あんに)して、


為(ため)に妙法(みょうほう)を説きて、


教えて念仏せしむるに遇えり。




(現代語訳)


ところがこのような愚かな人が、


命が尽きようとする時になって


仏教へと正しく導く人(善知識)に逢う。


そしてその人は愚人(ぐにん)をなだめすかし、


その愚かな人のために、


えも言われぬすばらしい教えを説き


仏に想いを馳せさせようとする。






その愚かな人は、自分がしてきた悪事を


自覚していることでしょう。


「俺はあんな悪いこともした。


こんな悪いこともした。


こんな俺はきっと地獄へいくしかないだろう」


そんなことを思いますが、


いざ臨終を迎える時には、


苦しくて恐ろしくて仕方ありません。


そこに善知識と呼ばれる、念仏者が現れます。


その人はお坊さんなのか、


そうでないのかはわかりませんが、


念仏の教えを信じて実践している人です。


善知識はその愚かな人を慰め、


「あなたは今まで悪いことばかりを


してきたことでしょう。


でも阿弥陀さまは決して


あなたを見捨てることはありません」


と言って、極楽浄土や阿弥陀仏のことを


愚かな人がわかるように説き、


極楽浄土や阿弥陀仏を心に映し出すための


瞑想を勧めます。


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