2023年10月30日月曜日

11月前半のことば

「目に見えるものだけに囚われないで」 


私たちは五感で知覚できるもの、つまり色や形、音や匂い、味や触感などを頼りにし、求め、それらを信じて生きています。

これらは物質的な現象であり、私たちの生活に欠かせないものです。

しかし、これらは常に変化し、消滅するものです。

それに執着したり、それだけで満足したりすることは、私たちを迷いに導きます。

目に見える物質的なものに執着しすぎると、心の平安を失ってしまいます。

例えば、お金や家、土地、自分に関わる人たち、自分の容姿などにこだわりすぎると、それらを失うことを恐れて不安になったり、それらを得るために他人と競争したり争ったりすることになり、心を疲弊させてしまいます。

これは仏教では「煩悩」と呼ばれる心の病気であり、苦しみの原因と考えます。

仏教では、物質的なものに執着せず、心を清らかに保つことが大切です。

心の平安は、自分の内側にあるものであり、外側にあるものではないのです。


5月前半のことば

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