2023年6月30日金曜日

7月前半のことば

 いまあることに目を向けて


今あなたはどんな気持ちですか?

嬉しいですか?

悲しいですか?

怒っていますか?

あるいは何も感じていませんか?

私たちは過去や未来に気を取られがちです。

でも、それが過ぎると自分を見失ってしまいます。

ですから、時には意識して「今」に心を向けてみることが大切です。

そうすることにより、今自分が置かれている状況や感じている気持ちに気づくことができるでしょう。

仏様は、今この瞬間に生きることが大切だと教えてくださっています。

今この瞬間に感謝すること、今この瞬間に喜ぶこと、今この瞬間に学ぶことがあります。

だから、私たちは「いまあることに目を向けて」、自分の心を磨いていきましょう。

そうすれば、自ずと未来は変わっていくことでしょう。

2023年6月14日水曜日

6月後半のことば

 

「降ったり晴れたり曇ったり」

 

人生は天気のように変わりやすく、時には晴れ渡り、

時には雨が降り、時には曇ることもあります。

しかし、どんな天気でも、

それが永遠に続くわけではありません。

雨が降っても、そのうち晴れるでしょう。

曇っていても、

そのうち晴れ間が見えるでしょう。

人生も同じです。

困難な時期があっても、

それが永遠に続くわけではありません。

ときに「この苦しみはいつまで続くのだろう」と

思わざるを得ない状況に遭うこともあるかもしれません。

しかし必ず変化は訪れます。

苦しみも楽しみも永遠には続かない。

仏教の大切な教えです。

2023年6月1日木曜日

6月前半のことば

 「人生の坂に仏の慈悲の杖」

 

人生は時に厳しい坂道のようです。

足元がふらつき、心が折れそうになることもあります。

そんな時こそ、仏の慈悲が私たちを支えてくれます。

順風満帆で何事もうまくいっている時には、我が力を頼りにすることでしょう。

しかしながら、人生はそれほど安易に乗り切れるものではありません。

うまくいかない時にこそ、仏さまのお慈悲を受け入れることができるでしょう。

仏さまのお慈悲は、人生の坂道を登る私たちの手にしっかりとした杖となり、

力を与えてくれます。

仏さまは常に私たちの側に居てくださり、

私たちが転んでも、また立ち上がることができるように支えてくださるのです。

2023年5月15日月曜日

5月後半のことば

 「ため息は命を削るカンナかな」


仏教では人間が苦しみを感じる原因は、欲望や執着にあるとされています。

ため息をつくことも、そのような欲望や執着から生まれるものかもしれません。

ため息をつくことで、自分自身の心身に負担をかけてしまうこともあるのです。

しかし、ため息をつくことが悪いことだというわけではありません。

ため息をつくことで、自分自身の気持ちを整理することができる場合もあります。

ただし、ため息をつくことが習慣化してしまうと、心身に悪影響を与えることがあります。

無意識にため息が出ていることに気づいたらご注意を。


2023年4月30日日曜日

5月前半のことば

 「戒は仏法の大地なり」


仏教徒としてのよき習慣を戒(かい) といいます。

 私たちには「歯を磨く」「挨拶をする」など様々な習慣があります。

 もし仮に「ウソをつく」ことを習慣にしている人がいれば、その人は周りから信用されなくなり、決して幸せにはなれないでしょう。

 「目が合った人に暴力を振るう」ことを習慣にしている人の周りには、人は寄ってこず、その人は孤立してしまうことでしょう。

  私たちは「幸せになりたい」と思い、自分の欲することを行っているのに、なぜかうまくいかないことが多いのではないでしょうか?

 「周りの人は幸せそうなのに、なぜ私だけ・・・」と寂しい思いをすることもあるかもしれません。もしかしたら、その原因は、知らず知らずに行っている私自身の行い、習慣にあるのかもしれません。

  お釈迦さまの時代から、仏教徒は必ず仏教徒としての良き習慣である「戒」を授 けられて、戒で説かれる内容と、自分の行いを照らし合わせて生活してきました。


2023年4月15日土曜日

4月後半のことば

「人生はあせらず怠けずおこたらず」


このことばとは反対に、焦り、怠け、怠っている毎日かもしれません。

「焦らないで」と言われて落ち着くことができれば、世話はありません。

そんな時はゆっくり鼻から息を吸い、吸った倍の時間をかけてゆっくりと口から息を吐きます。

普段無意識に呼吸をしていますが、そこに意識をおいて、「今、鼻から息を吸っている」「今、口から息を吐いている」と心の中で実況中継してみてください。


今の行いが私の未来、みなさんの未来をを変えてゆきます。

一歩一歩、踏みしめて、あせらず怠けずおこたらずにまいりましょう!

2023年4月1日土曜日

4月前半のことば

 4月前半のことば

「誰もかも特急列車に乗りたがり」


わたしたちは常に新しいもの、快適なものを追い求めています。

それは人間が持つ本能的な欲求だといえます。

しかし、一方で本当に必要なものを見失ってはいないでしょうか。

自転車で走ると、自動車に乗っていては気づかないお店を見つけられるかもしれません。

ゆっくり歩くと自転車に乗っていては気づかない、草花を見つけることができるかもしれません。

家族とゆっくり過ごす時間も大切でしょう。

時にはゆっくり読書をする時間をとってもいいでしょう。

何もせずにぼーっと過ごす日があってもいいでしょう。

「何をそんなに急いでいるの?」と自分に問いかけてみてはいかがでしょうか。



9月後半のことば

 9月後半のことば 「多様性 仏の目には 皆凡夫」   近ごろ「多様性」という言葉を耳にしない日はありません。会議でも学校でも、街頭のポスターにすら踊っています。確かに、人は千人いれば千人、百人いれば百人、異なる価値観や性格を持っている。それは事実です。しかし、だからといってその...