信仰の世界は目で見て確認する世界ではありません。
「極楽浄土は見たことがないから信じられない」
という人を導くのは、難しいことです。
阿弥陀仏は元々法蔵菩薩というお名前で、
修行して阿弥陀仏になられた、ということを先にお伝えしました。
現代人は昔の人に比べて宗教的な素養が
豊かでないと言われています。
浄土宗の根幹であるにもかかわらず、
法蔵菩薩の話をすると、不思議な顔をされ、
「これは3千年ぐらい前の話ですか?」とか
「これは物語でしょうか?」などとおっしゃり、
そのまま受け止めることができない方もおられます。
それに対して、お釈迦さまの話は
比較的受け入れられやすいようです。
実際にインドに歴史上存在した方ですから、
それは理解しやすいのでしょう。
そのお釈迦さまが説かれた教えが
「お経」として現代に受け継がれています。