2020年10月13日火曜日

浄土宗のおつとめ(唱え方)

今回は「浄土宗のおつとめを在家の方が

お家のお仏壇の前で毎日できるように」

ということを主眼にお伝えします。

(「浄土宗僧侶の手本」ではありませんのであしからずご了承ください。)

ですから、できるだけシンプルな形で、

ご先祖や亡き人のご回向を各人にしていただけるように構成しました。

意味や中身につきましては、また後日お伝えする予定です。

              



     おつとめの動画です。↓






「浄土宗のおつとめ」は正式には「日常勤行式」


(にちじょうごんぎょうしき)といいます。


動画のおつとめの順序(「次第」といいます)は


下の通りです。




★経本の黒点はおリンを打つ位置です。
 「香偈」「三宝礼」などの

 タイトルは唱えません。

 一緒に唱える時は「白抜き文字」の部分を

 一人が唱え、黒文字を一緒に唱えます。

 一人で唱える時は「白抜き文字」も

 黒文字もすべて唱えてください。


★次第の中に経本の写真を掲載しています。


 これは法輪寺が発行した経本(青本)です。



浄土宗のおつとめ


まずおリンを八つ打ち鳴らします。

そして「香偈」入ります。


○香偈(こうげ)

○三宝礼(さんぼうらい)

○四奉請(しぶじょう)

○懺悔偈(さんげげ)

○十念(じゅうねん)

 
十念は「南無阿弥陀仏」を十遍唱えます。
 
合掌して「なむあみだぶ」を八遍唱えて息を継ぎ、
 
九遍目のみ「なむあみだぶつ」
 
十遍目は「なーむあみだぶ」と唱えて頭を下げます。

息が続かなければ、八遍唱えるところを

四遍・四遍に区切っても結構です。







○開経偈(かいきょうげ)

○四誓偈(しせいげ)

 

木魚を打ちながら唱えてみましょう。
 
 
正式には文字と文字の間に打つ「合間打ち」という打ち方をします。
 
 
動画では皆さんが唱えやすいように、文字の頭に打っています。
 
 
慣れていない方は無理に打つ必要はありません。





○聞名得益偈(もんみょうとくやくげ)



○回向①(えこう)


動画では「願以上来 所修善品 皆悉回向」

(がんにじょうらい しょしゅぜんぽん かいしつえこう)

と唱えます。

これは「願わくは今まで唱えてきたきたお念仏の功徳、

お経を唱える功徳、その他の善い行いの功徳を

をすべて亡き人へ差し上げます」という意味です。

それに続いて「亡き人のお戒名」を読み上げ、

「追善菩提」(ついぜんぼだい)と唱えています。

参考にしてください。

○十念

○回向②


動画では一人ずつ回向して十念を唱えています。

○十念



○一枚起請文(いちまいきしょうもん)







○摂益文(しょうやくもん)

○念仏一会(ねんぶついちえ)

 
ここがおつとめのメインです。
 
ひたすら念仏を唱えます。

回数は決まっていません。

百遍・千遍とたくさん唱えましょう。

木魚をお持ちの方は木魚を打ちながら唱えるとよいでしょう。

やりにくければ、木魚なしでもOKです。

動画では百遍ほど唱えています。

わずかな時間で唱えられますので実践してみてください!


○別回向(べつえこう)

通常僧侶は、阿弥陀仏や祖師に対して思いを向ける言葉を

唱えることが多いのですが、今回は外しました。

ここでは在家の方が「亡き人に個別の回向をする」ことにしました。

動画では先の「回向」と同様に、「願以上来 所修善品 皆悉回向」

(がんにじょうらい しょしゅぜんぽん かいしつえこう)に続いて

お一人のお戒名を読み上げ「追善菩提」(ついぜんぼだい)と唱え、

「又願わくは」の後、お二人目のお戒名を読み上げています。

○十念




○総回向偈(そうえこうげ)

○十念

○総願偈(そうがんげ)

○三唱礼



○送仏偈

○十念







今回使用したお経本


平成25年に法輪寺で五重相伝を行った際に緑の経本を発行。

在庫切れのため青い経本を発行しました。

青本は緑本の誤字脱字を修正し、『阿弥陀経』『真身観文』を加え、

『発願文』を流布している和訳に変更しました。

青本は在庫がありますのでお分けできます。

ご希望の方は法輪寺へメール(Hourinji.Mukonoso@gmail.com)にてお申し込みください。









※動画は声のいい仲間に無理をお願いして撮っていただきました。

この場を借り改めて感謝申し上げます。


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