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2021年1月10日日曜日

四修(ししゅ)① 念仏者の生活

浄土宗の教えは

 

「極楽浄土への往生を願って、南無阿弥陀仏と称える」

 

ことにつきます。

 

ただ、それだけでは具体的にどうすればよいかが、

 

わかりづらいことでしょう。

 

そこで「念仏信仰ある者がどのような生活を送るか」

 

について、「四修(ししゅ)」が説かれます。

 

「四修(ししゅ)」は、

 

「恭敬修(くぎょうしゅ)」、「無余修(むよしゅ)、

 

「無間修(むけんじゅ)」、「長時修(じょうじしゅ)」

 

の四つに分けて説かれます。

2021年1月9日土曜日

四修(ししゅ)② 恭敬修(くぎょうしゅ)その一

「恭敬修(くぎょうしゅ)は読んで字のごとく、

 

敬うことです。

 

阿弥陀さまに対して、身体で敬いを表すことを

 

礼拝(らいはい)といいます。

 

先に五種正行(ごしゅしょうぎょう)の項でもお伝えしました。



礼拝正行(らいはいしょうぎょう)

https://hourinji.blogspot.com/2020/12/blog-post_3.html


 

 

礼拝(らいはい)は敬いを表す行為なので、

 

「恭敬礼拝(くぎょうらいはい)」ともいいます。

 

阿弥陀さまに身体で敬いを表し、心を向けていると、

 

不思議と我が身の愚かさが実感されます。

 

「何と私は情けない者であるか」

 

ということを感じてくるのです。

 

ですから恭敬(くぎょう)と

 

懺悔(さんげ)は表裏一体です。

 

懺悔について


https://hourinji.blogspot.com/2020/09/blog-post_14.html


https://hourinji.blogspot.com/2020/09/blog-post_15.html

 

敬いが即ち我が身の懺悔(さんげ)に繋がるのです。

2021年1月8日金曜日

四修(ししゅ)③ 恭敬修(くぎょうしゅ)その二

敬いの対象は仏・法・僧(ぶっぽうそう)の

 

三宝(さんぼう)です。

    

毎日のおつとめ「日常勤行式(にちじょうごんぎょうしき)」に

 

「三宝礼(さんぼうらい)があります。

https://hourinji.blogspot.com/search/label/%E3%81%8A%E3%81%A4%E3%81%A8%E3%82%81?updated-max=2020-10-11T05:00:00%2B09:00&max-results=20&start=4&by-date=false

 


三宝(さんぼう)に対して、礼拝(らいはい)し、

 

敬いを表します。

 

三宝(さんぼう)を敬うことは、

 

仏教徒の基本です。

 

仏教徒であればみんな、「仏さま(仏)」、

 

「教え(法)」、「仏教徒の仲間(僧)」を敬うのです。

 

阿弥陀仏をはじめ、観音菩薩、勢至菩薩、

 

それ以外のあらゆる仏・菩薩を敬います。

 

更には善導大師(ぜんどうだいし)、

 

法然上人、二祖聖光上人(しょうこうしょうにん)、

 

三祖良忠上人(りょうちゅうしょうにん)等の

 

祖師さま方を敬います。

2021年1月7日木曜日

四修(ししゅ)④ 恭敬修(くぎょしゅ)その三

仏・法・僧(ぶっぽうそう)の三宝(さんぼう)を

 

敬うのですから、当然お寺の仏像、

 

そして皆さんのお家のお仏壇の仏さまを

 

どうか大切にしてください。

 

お仏壇には毎日お水やお茶、

 

炊きたてのご飯などをお供えをし、

 

何日かに一度は掃除もしましょう。

 

また、線香を立ててよい香りをお供えしてください。

 

決して自分が煙たいと思うような線香を立てるのではなく、

 

できるだけ上質の、

 

自分が良い香りだと思う線香をお供えしましょう。

 

詳しくは以下をご参照ください。

 

香偈

https://hourinji.blogspot.com/2020/09/blog-post_8.html

https://hourinji.blogspot.com/2020/09/blog-post_9.html

2021年1月6日水曜日

四修(ししゅ)⑤ 恭敬修(くぎょしゅ)その四

三宝(さんぼう)を敬う仏教徒は、

 

仏壇に足を向けて寝たり、座ることは避けましょう。

 

また、傷んでいた放っておかず、修理をしましょう。

 

修理や引っ越しの前に、

 

必ずお寺へお願いして、仏さまや祖師さま、

 

お位牌のお魂を抜いてもらいましょう。

 

修理や引っ越しが終わり、丁寧に仏さまをお運びして、

 

安置したら、お魂を入れさせていただきましょう。

 

しなかったら罰が当たるということではありません。

 

ちゃんとお魂が入った仏さまをお迎えして、

 

「ここに仏様がいらっしゃる」と

 

思いを寄せてお仕えするのです。

 

「ここに仏さまがいらっしゃる」

 

という思いをなすのです。

 

本当にここにいらっしゃると思って

 

お供えし、お経やお念仏を称えるのです。

2021年1月5日火曜日

四修(ししゅ)⑥ 恭敬修(くぎょうしゅ)その五

仏教徒ならば当然「お経」を大切にしましょう。

 

念仏者はとりわけ「無量寿経(むりょうじゅきょう)」、

 

「観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)」、

 

「阿弥陀経(あみだきょう)の、

 

「浄土三部経(じょうどさんぶきょう)」

 

を敬い大切にしましょう。

 

教えの内容は勿論のこと、

 

お経の本も大切にして下さい。

 

決してお経の本を、ホイと放ってはいけません。

 

また床に置くことも避けましょう。

 

僧侶はお経の本の下に扇子を敷きます。

 

少なくとも膝の上に置くか、

 

紙や袱紗(ふくさ)などを敷きましょう。

2021年1月4日月曜日

四修(ししゅ)⑦ 恭敬修(くぎょうしゅ)その六

 仏教徒同士、念仏者同士敬い合いましょう。

 

他人が念仏する姿を見て、

 

「かっこつけて」などとひがんではいけません。

 

他人が善いことをしていたら、心から喜びましょう。

 

「人を敬う」ということは、

 

簡単でありながら実は難しいことです。

 

私たちはすぐに人と比べて

 

「勝ち負け」「損得」の判断をしてしまいます。

 

仏教には「随喜(ずいき)」という言葉があります。

 

「他人がよいことをしていたら心から喜ぶ」ことです。

 

人間は隣に蔵が建つと喜ばず、妬みます。

 

そうではなく、他人の善い行為を喜ぶのです。

 

そうやって念仏者はお互いを敬い合いましょう。

 

以上、「三宝(さんぼう)を身体で敬い、言葉で敬い、心で敬う」。

 

これが恭敬修(くぎょうしゅ)です。

2021年1月3日日曜日

四修(ししゅ)⑧ 無余修(むよしゅ)その一

四修(ししゅ)の二つ目は無余修(むよしゅ)です。

 

「念仏一筋に」ということです。

 

阿弥陀さまは「我が名を呼ぶ者を必ず救いとろう」

 

とお誓い下さっているのに、

 

少し慣れてくると、

 

念仏だけでは物足りないような気がしてきて、

 

色んなことがしたくなってきます。

 

「般若心経を唱えた方がいいんじゃないか」

 

「座禅もいいなあ」と思ってくる。

 

でも「極楽へ往生する」ということに関しては、

 

お念仏が最も勝れています。

 

お念仏は極楽へ往生するための専門の行です。

 

「往生行」といいます。

 

「南無阿弥陀仏」一筋にお称えください。

2021年1月2日土曜日

四修(ししゅ)⑨ 無余修(むよしゅ)その二

0歳から100歳の広告コピー』という本に、

 

『サイゾー』という雑誌の広告コピーが

 

紹介されていました。

 

「役立つ情報ばかり追いかけていると

使えない人間になりそうだ」

 

目先の欲望や興味だけを追いかけて、

 

あっちにフラフラ、こっちにフラフラしていると、

 

実際に問題が起こった時に

 

何の対処もできない人になるよ、

 

ということでしょうか。

 

救いを求めて色んなものに手を出して、

 

どれも中途半端になってしまう、

 

ということも同様です。

 

極楽浄土へ往くためには、念仏一筋でよいのです。

 

阿弥陀さまは「念仏一行でいい」と

 

一途に願って下さっているのに

 

こちらが一途になれないのが問題です。

 

極楽浄土へ往きたいならば、

 

極楽浄土の主たる阿弥陀さまの

 

御心に添う生活をすることです。

 

一筋に念仏を行ずる生活を

 

無余修(むよしゅ)というのです。

9月後半のことば

 9月後半のことば 「多様性 仏の目には 皆凡夫」   近ごろ「多様性」という言葉を耳にしない日はありません。会議でも学校でも、街頭のポスターにすら踊っています。確かに、人は千人いれば千人、百人いれば百人、異なる価値観や性格を持っている。それは事実です。しかし、だからといってその...