10月前半のことば
「笑顔に定年はありません」
皆さんは最近、笑うことはありますか?
子供の頃は無邪気に笑ったことも多かったでしょう。
学生の頃には箸が転がっても面白かったという方もあるでしょう。
ところが最近は笑うことがすっかりなくなり、いつも眉間に皺を寄せて、不満ばかりを口にしている、そんなことはありませんか?
阿弥陀仏がかつて修行時代、法蔵菩薩であった頃、人と接するときには常に柔和な表情でやわらいだ笑顔をたたえ、親愛の情を込めたおだやかな言葉でお話しされていたといいます。
このお姿を『無量寿経』というお経には「和顔愛語(わげんあいご)」と表現されています。
人を傷つけるような笑いや、馬鹿にしたような笑い顔は、相手を不快にさせるだけでなく、ひるがえって自分をも悪しき方へ導きます。
しかし、優しい笑顔やいたわりの言葉を口にすると、人を和ませ、自分も幸せな気持ちにさせてくれることでしょう。
笑顔に定年はありませんから、いつからでも何歳からでも実行することができるのです。