今日から「真身観文(しんじんがんもん)」
について、お伝えしてまいります。
浄土宗のおつとめでもよく読まれるお経です。
「真身観文(しんじんがんもん)」は、
浄土三部経の一つ、『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』に
所収されているお経です。
『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の内容は
「瞑想して極楽や阿弥陀仏、観音勢至菩薩を
観る」という修行を説くことが大半を占めています。
それにも関わらず、一番最後に釈尊が
「でもそんな難しい修行ができない者は
南無阿弥陀仏と念仏を称えて阿弥陀仏に救いを求めよ。
そしてその教えを末代まで届けてくれよ」と
お説きになるという大逆転のお経です。
『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』の
「下品下生(げほんげしょう)」から最後までは
以前上げましたので、そちらをご覧ください。
下品下生
では、念仏以外の瞑想修行(観法、観想、観念などといいます)
は必要ないのか?というと決してそんなことはありません。
浄土宗の教えは、「極楽浄土への往生を願い、
阿弥陀仏にすがって、南無阿弥陀仏と念仏を称える」
というものです。
その願うべき極楽浄土がどういう所なのか、
すがるべき阿弥陀仏がどんな仏さまなのかが
全く不明であったら、願いようもすがりようもありません。
実際に瞑想して極楽浄土や阿弥陀仏を目の当たりに
観ることは至難の業ですが、「こんなところなのか」と
イメージして欣慕することは大切なことです。
観察正行
https://hourinji.blogspot.com/2020/12/blog-post.html
今回のテーマである「真身観文(しんじんがんもん)」は、
「阿弥陀仏とはどんな仏さまなのか」が
説かれる箇所です。
「こんな素晴らしい仏さまなのか」と
イメージしていただき、信仰の糧に
していただきたいと思います。