2024年8月31日土曜日

9月前半のことば

 9月前半のことば

「不満が不満を呼ぶ」


 「不満」とは満足していないこと。

「満足していない」と聞くと、幼い時に父が買ってきてくれた、シェル・シルヴァスタインの『ぼくを探しに』という絵本を思い出します。

主人公の「ぼく」は、自分に欠けているカケラを探しに旅に出ます。

道中で様々な出会いや経験をし、ついにカケラを見つけて完璧な形になりますが、完璧になったことで失うものもあることを知るのです。

「ぼく」は、欠けたままで「ぼく」であり、欠けたところが埋まっても、また新たに不満に感じることが出てくるということに気づきます。


現状に満足せず、高みを目指して努力することは、競争社会においては賞賛されることでしょう。

ただ、ずっと「不満」であれば、ずっと満足できないのですから、人はそれを「不幸」と呼びます。

生きていれば高みを目指して努力できない時だって、きっと出てきます。

ですから、どのような場面でも「今がヨシ」と思えたら最高ですね。

2024年8月14日水曜日

8月後半のことば

 8月後半のことば

「反省とは前進するための土台である」

 

仏教では、自分の行いが積み重なって、自分の未来の結果が生み出される、と教えられます。

自らの過去の行いと現在の行いが未来に影響を与えるのです。

行いとは「身体」と「言葉」と「心」から生まれるものです。

テストで悪い点を取った時、その原因を反省し、次回はどうすれば良い点が取れるかを考えることが大切ですよね。

このように、反省の過程で自分の行いを見直し、改善することで、未来の結果が変わってきます。

ところが、反省もせずにやみくもに前進をしていたら、きっと同じ失敗を繰り返すことになるでしょう。

反省することで、自分の過去の行いを振り返り、未来に向けてより良い行動を選択することができるようになります。

失敗を恐れず、反省を通じて成長することで、より良い自分に近づくことができるのです。

反省は決して後ろ向きなものではなく、前進するための大切な土台となるものです。

反省して「身体」と「言葉」と「心」の行いを変え、未来を切り開いていきましょう。


11月後半のことば

 11月後半のことば 「危ないのは逆境の時より順境の時」 逆境の時には、我々は注意深く努力し、成長と学びを得ます。 しかし、順境の時、油断の罠が待ち構えています。 仕事が順調な時、自分は失敗しないと安心し、準備を怠ることがあります。 例えば、プロジェクトが順調に進んでいる時に限っ...