8月前半のことば
「親の声 聞こえてきそう 墓洗う」
もうすぐお盆です。お盆が近づくと、多くの方がお墓参りをすることでしょう。
お墓を洗い、掃除していると、親の生前の言葉や、共に過ごした思い出がよみがえってきます。
何気ない時に褒めてくれたこと、落ち込んでいる時に励ましてくれた言葉、自分勝手なふるまいを叱られた思い出などが、次々に浮かんでくるかもしれません。
元気な時には受け入れられなかった親の言葉や行動を、長い時間を経て、素直に受け取ることができるようになることもあるでしょう。
また、かつての自分の未熟さに気づいたり、逆に当時の親の未熟さを、今の自分が共感できるようになっている場合もあります。
親も子もお互い凡夫同士です。
お仏壇やお墓をお参りする時には「仏さまが目の前にいらっしゃる」「先に極楽へ行かれたお母さんがここにいてくださる」と、心を向けることが大切です。
仏さま、ご先祖さま、ご両親が「ここに在(ましま)す」「いますが如く」という気持ちで語りかけ、お念仏を称え、心を込めてお墓をきれいにしましょう。
その行為によって、あなたの心も清められることでしょう。