(本文)
また舎利弗(しゃりほつ)、彼の仏の国土には、
常に天楽(てんがく)を作(な)す。
黄金を地(じ)とせり。
昼夜六時(ちゅうやろくじ)に
曼陀羅華(まんだらけ)を雨(ふ)らす。
(現代語訳)
〈釈尊から舎利弗(しゃりほつ)に向けてのお言葉のつづき〉
「また舎利弗(しゃりほつ)よ、
阿弥陀仏の国には、いつも素晴らしい
音楽が流れている。
大地は黄金でできている。
そして六時間毎に、曼荼羅の華が降ってくる」
(解説)
極楽ではいつもよい音楽が流れています。
大地は黄金です。
そこに曼荼羅の華が降ってくるのです。
曼荼羅華は、適意華(てきいけ)、如意華(にょいけ)
とも訳され、その香りをかぎ、その色を見る者は
みんな悦びに包まれるといいます。