(本文)
仏(ほとけ)、この語を説きたまう時、
尊者(そんじゃ)目犍連(もっけんれん)・
阿難(あなん)および韋提希(いだいけ)等、
仏(ほとけ)の所説(しょせつ)を聞きたてまつりて、
皆(みな)大いに歓喜(かんぎ)す。
(現代語訳)
釈尊がこの言葉を説き終えると、
目連尊者と私阿難(あなん)
そして韋提希(いだいけ)たちは
釈尊がお説きになったお言葉を聞いて、
誰もがみな大いに歓んだのである。
「この語を説きたまう時」とは、
この念仏を付属して宮中における説法を
終えられた時を示します。
この時左右におられた目連さま、
阿難(あなん)さまはもちろんのこと、
韋提希夫人(いだいけぶにん)と
五百人の侍女たち、その他空中で
説法を聴いている天人に至るまでが
この説法を聴き終わり、みんな大いに
悦ばれたのです。