12月前半のことば
「同じこと腹の立つ日と立たない日」
電車が遅れている時、心が穏やかな日には「仕方ない」と思えるのに、疲れている日や忙しい日には「なんで今日は!」と腹が立つことがあります。職場でも、同僚の些細なミスが気にならない日もあれば、なぜか苛立つ日もあるでしょう。
子供が朝食の時間にぐずったり、準備に時間がかかることがあります。心に余裕がある日には「もう少し早く起きようね」と穏やかに言えるのに、忙しい日や疲れている日には「早くして!」とつい声を荒げてしまうことがあります。また、配偶者が仕事から帰ってきて、靴を脱ぎっぱなしにしていることがあります。気分が良い日には「靴、ちゃんと片付けてね」と笑顔で言えるのに、気分が悪い日には「なんでいつも片付けないの!」と怒ってしまうことがあります。
これらの事例は、私たちの心の状態が日々の生活にどれだけ影響を与えるかを示しています。同じ事象であっても、受け取り方が異なるのは、事象自体に良いも悪いもないからです。良い悪いを判断するのは私たち自身で、悪いと判断した時に自分の心を疲れさせてしまうのです。
できれば感情をコントロールしたいところですが、なかなかそうはいきません。せめて、そういう自分に気づくようにしたいものです。