韋提希夫人(いだいけぶにん)は、嘆き悲しみ
牢屋の中からお釈迦さまがおられる
霊鷲山(りょうじゅせん)に向かって拝みました。
西山浄土宗東部第一宗務支所より発行の
『絵で読む観無量寿経』
するとお釈迦さまが神通力(じんつうりき)を
使って韋提希夫人(いだいけぶにん)の元に現れます。
韋提希夫人(いだいけぶにん)は、
「私がなぜこんな目に遭わなくてはいけないのでしょうか。
どうかお釈迦さま、私にこんな辛い世界ではなく、
清らかな浄土を見せて下さい」と頼まれます。
お釈迦さまは韋提希夫人(いだいけぶにん)の願いに応えて、
たくさんの浄土を見せましたが、
韋提希夫人はその中で、
阿弥陀仏の極楽浄土をもっと見せて欲しいと
お釈迦さまにお願いします。
お釈迦さまは極楽浄土を自分の力で観るための
瞑想の方法を順番に説かれます。
その後、未来の「末法(まっぽう)の世」の人々が
極楽浄土へ往生することができるように、
お念仏の教えを説かれます。
色んな教えを説いたけれども
南無阿弥陀仏のお念仏こそが
一番大切なのだとおっしゃるのです。
これを聞いて韋提希夫人(いだいけぶにん)は念仏の人になります。