今回は『般若心経(はんにゃしんぎょう)』です。
正式には
『仏説摩訶般若波羅蜜多心経(ぶっせつまかはんにゃはらみったしんぎょう』
といいます。
この有名なお経は、中国唐の時代、玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)が
漢訳したものです。
国の法を破ってまで、お釈迦さまの教えを求め、
インドへ渡って入手した膨大なお経を自ら訳された、
その中の一つです。
玄奘三蔵(げんじょうさんぞう)は、『西遊記』の「三蔵法師」の
モデルになった方でもあります。
浄土宗の高祖(こうそ)善導大師(ぜんどうだいし)と
同時代に同じ長安の都で多数の経典を
訳経(やっきょう)されていました。
この『般若心経(はんにゃしんぎょう)』は、
浄土宗ではあまり読む機会がありませんが、
法輪寺では毎年1月28日の「初不動(はつふどう)法要」で、
不動尊前においてお読みいたします。
その「初不動(はつふどう)法要」の際、
信者さんが写経した『般若心経(はんにゃしんぎょう)』を
不動尊に納経(のうきょう)します。
『般若心経(はんにゃしんぎょう)』には、
仏教の「空(くう)思想」が説かれています。
すべての事象は不変の実体をもつものではないので、
あらゆるものごとに執着(しゅうじゃく)してはならない。
執着(しゅうじゃく)を離れて苦しみ悩みから解き放たれる道が
説かれています。
さて、今回もお手本は法輪寺で毎月習字をご指南くださる