2021年5月22日土曜日

仏説阿弥陀経⑲

(本文)


また舎利弗(しゃりほつ)、


かの仏の寿命及び其の人民(にんみん)、


無量無辺(むりょうむへん)


阿僧祇劫(あそうぎこう)なり、


故に阿弥陀と名づけたてまつる。







(現代語訳)


「また舎利弗(しゃりほつ)よ、


阿弥陀仏の寿命と、その国に住む人々の


寿命に限りがない。


だから阿弥陀とお呼びするのだ」






(解説)


極楽におられる仏さまを


「阿弥陀」と名づけるもう一つの理由は


寿命が「限りない」からだと説かれます。


それのみならず、極楽浄土に往生した方々も、


みんな寿命に「限りがない」のです。


そんな夢のような功徳を与えうる


仏さまなので、「限りない」という


意味の「阿弥陀」と名づけられるのです。


歴史上、「不老長寿」を目指す人は多くいました。


それは人類の理想でした。


現代、医療が発達したことにより、


不老長寿まではいかずとも、


かなりの高齢化が進んでいます。


しかしいかがでしょうか。


それを「夢のようだ」と喜ぶ人が


どれだけおられましょうか。


それどころか「なぜこんなに長生きしてしまったのか」


「早く死なせてほしい」と嘆く人の


いかに多いことでしょうか。


私たちの世界において、長寿は必ずしも


幸福ではなくなっています。


極楽に往った人は、


「あらゆる苦しみ・悩み・痛みがなく、


楽だけを受ける」のです。


その上で限りない寿命をいただけるというのですから、


こんなにありがたいことはありません。


この世でなし得ない功徳が詰め込まれている


極楽浄土こそ、目指すべき理想郷なのです。


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