4月後半のことば
「永遠に走り続けることはできない」
私たちの好む健康や若さは、あくまで期間限定です。
そしてその期間がいつまで続くのかは誰にもわかりません。
「健康が一番」と言っても、健康でい続ける人はいません。
健康な状態は徐々に、あるいは突然に壊されます。
同様に、「若さが一番」と言っても、若いままの人はいません。
若いつもりが、ふとした時に自らの老いを自覚させられるものです。
「生きていればこそ」と言っても、生き続けることができないのが私たちです。
かの兼行法師も「死は前よりしも来たらず。かねて後ろにせまれり」とおっしゃっています。
そうであるならば、「他の人よりも早く」「誰よりも強く」という競争をやめてみるのも一つの手です。
今自分の周りにいる人との関係を大切にし、今の状況を受け入れてみると、今までの生き方は何だったのだろう?と思うかもしれません。
人は永遠には走り続けることができないのですから。