2020年9月22日火曜日

浄土宗のおつとめ㉒(摂益文〈しょうやくもん〉その一)

(本文)

光明徧照(こうみょうへんじょう)

 

十方世界(じっぽうせかい)

 

念仏衆生(ねんぶっしゅじょう)

 

摂取不捨(せっしゅふしゃ)

 

※三行目の「念仏衆生」は「ねんぶっしゅじょう」

 と詰まって読む習わしになっています。

 

 

(書き下し)

如来(にょらい)の光明は徧(あまね)く

 

十方(じっぽう)世界を照らして

 

念仏の衆生(しゅじょう)を

 

摂取(せっしゅ)して捨てたまわず

 

 

 

(現代語訳)

阿弥陀仏の放つ慈悲の光は、

 

あらゆる世界に輝き渡り、

 

念仏を称える人々を必ず救い取ってくださり、

 

決してお見捨てになることはありません。

 

 

 

『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)の中、

 

「真身観文(しんじんがんもん)」と呼ばれるところに、

 

「阿弥陀仏のお身体の特徴」が記されています。

 

そのうち、「阿弥陀仏が放つお慈悲の光」について

 

説かれるところが「摂益文(しょうやくもん)」です。

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 7月前半のことば 「煩悩があるままに南無阿弥陀仏」    私たちは皆、怒ったり、欲しがったり、迷ったり、不安になったりしながら生きています。「もっと立派な人間にならなくては」と思っても、心はなかなか言うことを聞いてくれません。欲を捨てようとしても、怒りがこみあげてくる。思い通り...