(本文)
光明徧照(こうみょうへんじょう)
十方世界(じっぽうせかい)
念仏衆生(ねんぶっしゅじょう)
摂取不捨(せっしゅふしゃ)
※三行目の「念仏衆生」は「ねんぶっしゅじょう」
と詰まって読む習わしになっています。
(書き下し)
如来(にょらい)の光明は徧(あまね)く
十方(じっぽう)世界を照らして
念仏の衆生(しゅじょう)を
摂取(せっしゅ)して捨てたまわず
(現代語訳)
阿弥陀仏の放つ慈悲の光は、
あらゆる世界に輝き渡り、
念仏を称える人々を必ず救い取ってくださり、
決してお見捨てになることはありません。
『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)の中、
「真身観文(しんじんがんもん)」と呼ばれるところに、
「阿弥陀仏のお身体の特徴」が記されています。
そのうち、「阿弥陀仏が放つお慈悲の光」について
説かれるところが「摂益文(しょうやくもん)」です。