「日常勤行式(にちじょうごんぎょうしき)においては、
ここからが「終章」です。
(本文)
衆生無辺誓願度(しゅじょうむへんせいがんど)
煩悩無辺誓願断(ぼんのうむへんせいがんだん)
法門無尽誓願知(ほうもんむじんせいがんち)
無上菩提誓願証(むじょうぼだいせいがんしょう)
自他法界同利益(じたほうかいどうりやく)
共生極楽成佛道(ぐしょうごくらくじょうぶつどう)
(書き下し)
衆生(しゅじょう)は無辺(むへん)なれども
誓って度せんことを願う
煩悩(ぼんのう)無辺(むへん)なれども
誓って断ぜんことを願う
法門(ほうもん)無尽(むじん)なれども
誓って知らんことを願う
菩提(ぼだい)は無上(むじょう)なれども
誓って証(しょう)せんことを願う
自他(じた)法界(ほうかい)
利益(りやく)を同じうし
共に極楽に生じて仏道を(成じょう)ぜん
(現代語訳)
苦しみ迷いの世界に生きる人は
数え切れないほどたくさんいるけれど、
私は誓ってそれらの人々を覚りに至らせたいと願います。
私の煩悩は限りなくありますが、
誓っていつか断ち切りたいと願います。
仏教の、み教えは限りなくたくさんありますが、
誓っていつか学び尽くしたいと願います。
覚りの道は遙か遠いけれども、
誓っていつか覚りたいと願います。
私も他者も同じように、お念仏を称える功徳(くどく)を
いただいて、みんな共に極楽浄土へ往生して、
仏道を完成させましょう。