すべてはうつりかわるもの
この世界には永遠に変わらないものはなく、
すべてが時とともに変化していきます。
私たちは、この変化に執着したり、
抵抗することで苦しみを生み出してしまいます。
ずっと若くいつづけることはできないのに、
老いを嫌い苦しみます。
健康で居続けることはできないのに、
病気を受け入れることを拒みます。
生き続けることはできないのに、
死を恐れるのです。
ただ、それは頭では理解できても、
受け入れられないのが現実です。
そういう人を仏教では「凡夫(ぼんぶ)」といいます。
仏教の中でもとりわけ「浄土」の教えは、
凡夫のために説かれた教えです。
それは
「死の向こう側に阿弥陀仏の極楽浄土があるから、
そこにいつか行くことを願って、
南無阿弥陀仏と唱えてこの世を生き抜こう」
という教えです。
老病死のその先に、本当の幸せの世界がある。
それを信じて日々南無阿弥陀仏と唱えましょう。