1月後半のことば
「意志が意地になる」
仏教では、苦しみの原因は「無明煩悩」にある、と説きます。
無明煩悩とは真実を見失うことであり、それによって私たちは執着や嫉妬や怒りなどの負の感情を起こしてしまいます。
この無明煩悩によって、人間は自分の意志こそが正しいと思い込み、自分の考えや信念を他人に押し付けようとします。
意志のつもりがいつしかそれが意地になり、自分と他者を傷つける行為です。
自分の意志を他人に押し付けるのではなく、自分自身の心を調えようと努力することが大切です。
自分の心を調えるには、仏の教えを聞き、仏教の実践を行っていくことです。
そして自分だけでなく、他者や他の生き物も大切にし、互いに尊重し、助け合っていきたいものです。
仏の教えに従って、自分の心を調える努力をしましょう。
そして少しずつながらも、苦しみから解放され、安楽な日を送りたいと願いましょう。