2025年2月14日金曜日

2月後半のことば

 2月後半のことば

「順風満帆な人に仏教は不要」 佐々木閑氏


 人生が順調で悩みや苦しみが少ないときには、仏教の教えは必要とされないのかもしれません。しかし、人生は常に順風満帆とは限りません。例えば、長年連れ添った配偶者が病気になったとき、その看病や不安をどう乗り越えるかは容易ではありません。また、退職後に自分のアイデンティティや生きがいを見失い、孤独感に苛まれることもあるでしょう。

 そのような時こそ、仏教の教えが支えとなります。今を謳歌している時に楽しかったことが、辛い出来事によって無意味に感じられたり、思い出したくもなくなることがあります。例えば、子どもたちとの楽しい思い出が、彼らの独立や家庭の問題で色あせて感じられることがあります。成長や進歩といった言葉が遠く感じられる瞬間もあるでしょう。

 仏教は、苦しみの根源を探り、それを乗り越える智慧を与えてくれます。人生の波風が立つ時、私たちは自己を見つめ直し、自分の立ち位置を再考する必要があります。仏教の教えは、そのための指針となります。その時には、順調な時には気づかなかった身近にある喜びや、心の安らぎを見出すことができるのです。毎日の小さな幸せに気付くことができたり、心の平穏を取り戻すことができれば、どれほど有り難いことでしょう。


6月後半のことば「私の物差し 目盛は都合で変化する」

6月後半のことば 「私の物差し 目盛は都合で変化する」  私たちは、自分の基準こそが「普通」だと思って毎日を過ごしています。しかし、立場が一つ変われば、ものの見方は驚くほど変わってしまうものです。  たとえば、交通の場面を思い浮かべてみてください。車を運転している時は、道をゆっく...