②苦の原因
仏教の目的は「苦からの解脱」であり、
もちろん浄土宗の目的も「苦からの解脱」です。
私たちは苦の原因を自分以外に求めます。
「あの人のせい」「学校のせい」「会社のせい」「国のせい」
など挙げればきりはありません。
確かにそれらには改善すべき点は多々あります。
時には直談判したり、交渉したり、
訴えたり、味方になることを求めたり、
場合によっては逃げるという手立てもあるでしょう。
しかしこれらは原因に対する対策でしかありません。
私たちは様々な出来事に対処するときに、
感情的になったり、思い通りにならず
不快に思ったりします。
でもどうでしょう?
感情的になったり不快に思ったりするのは、
他ならない自分自身の心です。
ですからお釈迦さまは
「苦の原因は私たち自身がもつ煩悩(ぼんのう)にある」
とお示しくださいました。
ということは、
その「煩悩を断ちきれば苦しみから逃れられる」
という理屈になります。
そしてそのようなことから仏教では
「煩悩を断ちきるため」の様々な教えが説かれ、
様々な修行方法が示されます。
ここまでのことはこのブログ内の
「仏教入門」で申し上げてきたことです。
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