為衆開法蔵(ししゅうかいほうぞう)
広施功徳宝(こうせくどくほう)
常於大衆中(じょうおだいしゅうじゅう)
説法師子吼(せっぽうししく)
(書き下し)
衆のために法蔵を開きて
広く功徳の宝を施し
常に大衆の中において
説法獅子吼したまう
(現代語訳)
また人々のために法の藏を開いて、
広く功徳のある教えを
すべての者に与えて、
いつも多くの人々の中で、
まるで獅子が吠えるような気高い声で、
法を説かれます。
仏はすべての法を納めておられるので、
それを「法蔵(ほうぞう)」といいます。
その「法蔵」から「智慧に貧しき者」へ
法を施してくださるのです。
獅子が吠えると、どんな生き物にも聞こえます。
遠いところまでその声は届くといいます。
仏の説法もそれと同じく、普く響き渡るのです。
法輪寺の先々代、三浦義修上人のお戒名は
「仁蓮社徳譽徹阿獅子吼義修大和尚
(にんれんじゃとくよてつあししくぎしゅうだいかしょう)」 です。
三浦上人は布教師として各地で法を説いておられましたので、
このようなお名前を授かられたのでしょう。
平成の大布教師、羽田恵三上人にも同じく
「獅子吼」が
お戒名に含まれています。