2020年11月26日木曜日

一紙小消息(いっしこしょうそく)①

本日より『一紙小消息(いっしこしょうそく)』について、


申し上げてまいります。


この『一紙小消息(いっしこしょうそく)』は、

 

法然上人が黒田(くろだ)の上人という方に

 

送られたお手紙です。

 

黒田(くろだ)の上人は、かなり浄土の教えに

 

詳しい、優れた方であっただろうと思われます。

 

ただ、それ以上はわからず、様々な説はあるものの、

 

どなたなのかは、謎のままです。

 

お手紙ですから恐らくこの前後に

 

「お久しぶりですね」とか

 

「お元気にお過ごしでしょうか?」などの言葉も

 

あったのでしょうが、そういった部分を省いて、

 

教えの大事な部分が独立して残っておりまして、

 

後に「一枚の紙に記されたお手紙」という意味の

 

『一紙小消息(いっしこしょうそく)』

 

という題が付けられたようです。

 

法然上人の遺文では

 

『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』が

 

最もよく知られ、読まれています。

 

『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』は

 

浄土宗の教えのエキスといえるでしょう。

 

それに対して『一紙小消息(いっしこしょうそく)』は、

 

『一枚起請文(いちまいきしょうもん)』よりも、

 

教義的に詳しく、端的に示されています。

11月後半のことば

 11月後半のことば 「危ないのは逆境の時より順境の時」 逆境の時には、我々は注意深く努力し、成長と学びを得ます。 しかし、順境の時、油断の罠が待ち構えています。 仕事が順調な時、自分は失敗しないと安心し、準備を怠ることがあります。 例えば、プロジェクトが順調に進んでいる時に限っ...