プロ野球選手は毎年合宿します。
わざわざ四国や九州、沖縄など
気候のよいところで集中的に練習をします。
毎日グランドや施設でトレーニングをし、
野球の練習をしているのに、
その上にわざわざ場所を変えて、
泊まり込みで野球漬けになるのです。
毎日やっているのですから、
それだけで十分なはずです。
でもわざわざ環境を変えて、一定の間、
時間を作って合宿をします。
そして合宿から帰ってきたら、
また日常の練習に戻る。
別時(べつじ)もこれと同様です。
毎日日課のお念仏を称えていますが、
段々目が慣れ、耳が慣れていい加減になってくるのです。
このことに自分で気づく場合もあれば、
全く気づかない場合もあります。
私たちはそういう弱い心を持っているから、
時々別時念仏をするのです。
場所と時間を調えて、普段と違った環境で
集中的に称えるのです。
このように、わざわざ時間を作って
「お念仏を称えよう」という環境を整えて
特別に行うのが別時(べつじ)です。
別時(べつじ)をすることによって、
普段の念仏である尋常行儀(じんじょうぎょうぎ)もまた
「ありがたいなあ。また称えよう!」
と気持ちが切り替わるのです。
ご自宅でも時々行うことをお勧めします。