念仏を称えて生きていこうと心が和らぐと、
他の信仰や見解を持つ人の言葉が
耳に入ってきやすくなります。
信仰と無縁の生活を送っている時には
宗教のことには耳を貸さなかったことでしょう。
しかし信仰が芽生えて、あらゆるものを
「ありがたいなあ」と思えるようになり、
素直な心になったときに、
他の信仰や見解を持つ方が言う言葉は気になるものです。
しかし、それに乗ってはいけません。
他の信仰が悪いとか、間違っているという
話ではありません。
同じ仏教の中の他の宗派も、
すべてお釈迦さまの教えですから、
それが間違っているはずはありません。
キリスト教やイスラム教、ユダヤ教、
神道、儒教、新興宗教など、
数え切れない数の宗教があります。
それらを信じている人はそれでいいのです。
ただ、念仏を信じて、
これから称えていこうという者は
他の宗教や他の見解を聞いて迷っていてはいけません。
他の宗派や宗教の話を一々に聞いて、
「それも一理ある」などと言っていたら、
信仰がフラつくのです。
宗教だけではありません。
「科学的にみたら、極楽なんてあり得ないよ」と
学のある人から言われたら、
「そうかな」と迷ってしまうのではないでしょうか。