2020年12月21日月曜日

安心(あんじん) ⑤至誠心(しじょうしん)その一

念仏信仰者の心の置き所を「安心(あんじん)」といい、

 

その「安心(あんじん)」の総まとめである

 

「総安心(そうあんじん)」は、

 

「厭離穢土(えんりえど)欣求浄土(ごんぐじょうど)」

 

とお伝えしました。

 

この「安心(あんじん)」を詳しく分析して、

 

三つに分けることができます。

 

念仏する者がどういう心持ちでいるべきなのかを

 

具体的にしたものです。

 

これを「三心(さんじん)」と申します。

 

「三心(さんじん)」はまた、

 

「総安心(そうあんじん)」に対して

 

「別安心(べつあんじん)」ともいいます。

 

「三心(さんじん)」は、

 

「至誠心(しじょうしん)・深心(じんしん)・

 

廻向発願心(えこうほつがんしん)の三つです。

 

唐の時代の中国で、浄土宗の教えを完成された

 

「善導大師(ぜんどうだいし)」は、

 

「至誠心(しじょうしん)は真実心(しんじつしん)」

 

と説いてくださいました。

 

「真実の心」つまり、「誠の心」です。

 

裏表のない素直な心。

 

「本気の心」です。

11月後半のことば

 11月後半のことば 「危ないのは逆境の時より順境の時」 逆境の時には、我々は注意深く努力し、成長と学びを得ます。 しかし、順境の時、油断の罠が待ち構えています。 仕事が順調な時、自分は失敗しないと安心し、準備を怠ることがあります。 例えば、プロジェクトが順調に進んでいる時に限っ...