四修(ししゅ)の最後は
長時修(じょうじしゅ)です。
「お念仏を一生涯続けていく」ということです。
先の無間修(むけんじゅ)でも申し上げた通り、
中途でやめてしまったら何もなりません。
どうかお念仏を一生涯お称えいただきたいと思います。
一生涯というのは、お念仏の信仰を持った
その時から臨終のまでです。
20歳で信仰をもったら20歳から。
30歳ならば30歳から臨終まで。
20代にお念仏と出会った人と、
80代でお念仏と出会った人では
唱える期間は自ずと異なります。
当然80代で出会った人の方が短くなります。
しかしそれを問うものではありません。
たとえ臨終間際にお念仏と出会った人でも
そこから唱えればよいのです。
その期間の長短は問われません。
もし仮に途中で怠ってお念仏を忘れてしまったら、
それでは取り返しがつかないのかというと、
そうではありません。
また「やろう」という気持ちを起こして
改めてお念仏に取り組めばよいのです。
そこから新たに「臨終のその時まで」と
精進しましょう。