2021年2月16日火曜日

二河白道(にがびゃくどう) ② 良忠(りょうちゅう)上人の回答

在阿(ざいあ)さまからの質問に対して


良忠上人(りょうちゅうしょうにん)は


このようにお答えなさいました。


「お答えしましょう。


在阿さん、貪りや瞋りの煩悩は


最近身につけたものではないでしょう?


何度も生まれ変わり死に変わりする中で


始まりのない昔から、


あなたの身についてきたものですよ。


そう簡単にはなくなりません。


しかし、極楽へ生まれたいと願う心は


最近になってようやく出てきた心でしょう。


これは当然弱いのです。


でも心配する必要はありません。


どれだけ煩悩が激しく湧いてこようとも、


阿弥陀さまの本願の力が働いています。


煩悩を持つあなたが称える念仏の声を


阿弥陀さまが聞き逃されることはありません」


と説き、「二河白道(にがびゃくどう)の譬えを


よくよく見合わせてご覧ください」


とおっしゃいました。


その「二河白道(にがびゃくどう)の譬え」とは


どういうものなのでしょうか。


12月後半のことば 自分の罪に気づいたら…

 12月後半のことば 「雪のうちに 仏の御名を称うれば 積もれる罪ぞ やがて消えぬる」     法然上人                    しんしんと降る雪は、一粒はか弱くても、積もれば景色を一変させ、道さえ塞いでしまいます。私たちの心に積もる「罪」も、これに似ています。  ...