2021年2月10日水曜日

二河白道(にがびゃくどう) ⑧ 譬えの解釈 その三

旅人が勇気を出して、少しずつ進み出すのは、


私たちがお念仏と出会い、阿弥陀さまの御心に適うように


念仏を称え出すことをあらわします。


そこに盗賊たちが呼び返すのは、


念仏の教えと異なる見解を持つ人や、


異なる修行をする人たちが、自らの考えを説いて


私たちを念仏から遠ざけようとすることに


譬えられるのです。


西の岸から人の呼ぶ声が聞こえるのは、


阿弥陀さまの本願の御心を譬えたものです。


西の岸に着いて善き友と喜び合うというのは、


お念仏の教えと出会えた喜びです。


私たちは長い間迷いの世界を、生まれては死ぬことを


繰り返し(輪廻)、ずっと逃れることができませんでした。


お釈迦さまがそんな私たちを極楽へと


導くために「浄土三部経(じょうどさんぶきょう)」を


お説きくださいました。


阿弥陀さまは「我が名を呼ぶ者を救う」という


「本願」を建ててくださり、私たちを極楽へ


迎え入れようと手を差し伸べてくださっています。


このお釈迦さまと阿弥陀さまの御心を信じ随って、


水火(貪りと怒り)の二河をかえりみずに


本願を忘れることなく念仏を称え、


命尽きた後に極楽浄土に往生して


阿弥陀さまとお会いできることは


この上ない喜びでありましょう。

3月後半のことば「西方極楽 春彼岸」

 3月後半のことば 「西方極楽 春彼岸」   仏教において彼岸は迷いのない「覚りの世界」を意味し、特に浄土宗では、私たちが目指すべき阿弥陀仏の世界「極楽浄土」と受け止めます。春分の日を中心にしたその前後三日間、合計一週間が春のお彼岸の期間です。  この時期、太陽は真東から昇り、真...