2026年10月31日土曜日

11月前半のことば 「悪しき方に向かう人を友とすべからず」

11月前半のことば

「悪しき方に向かう人を友とすべからず」 

 「簡単に大金が稼げる」。そんな誘いに乗って、特殊詐欺の受け子や出し子となり、気づけば取り返しのつかない犯罪に加担していた。近年、こうした事件が後を絶ちません。最初は軽い気持ちだったとしても、仲間の誘いや周囲の空気に流されるうちに、善悪の判断が鈍り、抜け出せなくなってしまうことがあります。

 私たちは、自分では正しい判断ができると思っています。しかし、相手との親しさやその場の雰囲気に流され、間違っているとわかっていても断れないことがあります。人とのつながりは、私たちを支えてくれる一方で、時には悪い方向へ引きずるものにもなるのです。

 「絆」という言葉は、今では人と人との温かな結びつきを表しますが、もともとは家畜などをつなぎ留めておく綱を意味しました。「情にほだされる」の「ほだす」も「絆す」と書き、相手への情に縛られて自由に動けなくなることを表します。親しい間柄だからこそ、相手の誘いを断れず、誤った道へ進んでしまうこともあるのです。

 お釈迦さまは、悪をやめ、善を修めることをお勧めくださいました。そのためには、悪しき方へ向かう人との付き合いを見直すことも必要です。しかし、長年の付き合いや情があれば、関係を断つには勇気がいります。

 だからこそ、誰を友とするかは大切な問題です。そして、自分自身もまた、知らず知らずのうちに誰かを悪い方向へ誘う存在になっていないか、振り返らなければなりません。互いに過ちを戒め合い、善い方向へ歩んでいける人との縁を大切にしたいものです。

11月前半のことば 「悪しき方に向かう人を友とすべからず」

11月前半のことば 「悪しき方に向かう人を友とすべからず」   「簡単に大金が稼げる」。そんな誘いに乗って、特殊詐欺の受け子や出し子となり、気づけば取り返しのつかない犯罪に加担していた。近年、こうした事件が後を絶ちません。最初は軽い気持ちだったとしても、仲間の誘いや周囲の空気に流...